おい、俺たちホントに障害者なのか?

とある田舎の「発達障害者」による反逆

とある発達障害者の面接

とある発達障害者の面接は、周りが思っているほど奇妙なものではない。 志望理由を聞かれ、やりたい仕事の内容を聞かれ、いつから働けるかを聞かれる。 普通の人の転職の面接とあまり変わらない。 あえて違うところを挙げるとすれば、長い期間のブランクについて根掘り葉掘り聞かれるところかもしれない。 しかし、ブランクだって、1年とか2年くらいのものであれば人によってはあるだろう。 私の場合は、6年ではあるのだが。


6年のブランクについて、説明するのはつらい。 というか、説明がつかない。 履歴書に書くことがないブランクというのは、夢追い人以外のケースでは、うつ病でも患っていたか、引きこもっていたくらいしか思い浮かばない。 もちろん、最近話題の「引きこもらない」ブランクもありうるかもしれないが、まだ世間様から見れば市民権を得た生活スタイルというわけでもない。 (というか、この先も市民権を得ることはないのだろう) 私の場合は、短期アルバイトで稼いでは海外旅行に行くことを繰り返したと言っておいた。 面接官は納得したようなしていないような顔をしていた。


私はそれほど面接は苦手ではない。 面接は多少堅苦しい雰囲気が続いても、志望理由とかをきちんと話せていれば問題ないからである。 面接官の方でも「まあ緊張していたのだろう」とか察してくれる。


私にとって、問題なのは採用後である。 私の堅苦しさはちょっとやそっとのものではない。 その一定で抑揚のない会話のトーンは、ともに会話をしている者を窒息させ、呼吸困難に陥らせる。 何とかその雰囲気を変えようと試みる勇者は、頑として調子を変えようとしない相手に恐れをなし、また苛立ちをおぼえ、その場を立ち去っていく。 このような調子では居場所を見つけることができないのは当然である。


それでも、私はまた職場という名の監獄に行かなければならないようだ。 幸か不幸か、現在、派遣エンジニアは未経験の発達障害者でも欲しがるほど足りていないらしい。